ビルトインガスコンロの選び方
ビルトインガスコンロを交換する際は、現在お使いのガスコンロと同じ場所に設置できる機種を選ぶ必要があります。
その上で、10年以上前のガスコンロと比較すると格段に向上した、便利な機能や清掃性・安全性、見た目などから、お好きなガスコンロをお選びください。
【ビルトインガスコンロの選び方】
① 天板(トッププレート)の幅を選ぶ
② 天板の種類(素材)を選ぶ
③ 火口数(バーナー口数)を選ぶ
④ オーブンの有無を確認
⑤ 機能や安全性、色などから選ぶ
① 天板(トッププレート)の幅を選ぶ
ビルトインガスコンロの天板幅は、60cm(標準)と75cm(ワイド)の2種類があります。天板幅はメーカー規格が共通のため、どのメーカーもこの2種類になります(ミニキッチン用除く)。
どちらでも操作部やグリル部分の幅は同じため、60cmから75cmへのサイズアップ、75cmから60cmへのサイズダウンも可能です。ただしサイズアップした時にお使いのレンジフードからコンロ天板がはみ出す場合、法令により設置することができません。
2口同時に使用して調理することが多い場合は、75cm幅の方がゴトクの間隔が広くなるため調理しやすくなりますが、天板幅が広がる分だけ作業台スペースが左右とも約7.5cm狭くなります。
価格は60cm幅より75cm幅の方がやや高くなります。
② 天板の種類(素材)を選ぶ
ビルトインガスコンロの天板素材は「ホーロー」「ガラスコート」「ガラストップ」「ステンレス」「アルミ」と、大きく5種類に分かれます。ガラストップにはリンナイ独自の「セランガラストップ」と呼ばれる種類があり、あわせると6種類あります。
一般的には右の素材にいくほど機能性や清掃性に優れ、価格も高くなる傾向があります。人気の高いガラストップ素材は中価格帯以上のコンロから多く採用されています。
アルミトップ
アルミは表面温度が上がりにくく、バーナーまわりの汚れも焦げつきにくいため、お手入れはさっと拭くだけ。リンナイのグリレ、ノーリツのプログレラックリーナとオルシェラックリーナに採用されています。
ステンレストップ
ステンレスはサビに強く、割れることもない優れた耐久性を持っています。油や水にも強い素材です。当サイトの取り扱いの中では、ノーリツのプラスドゥの天板に採用されています。
セランガラストップ
セランガラスは宇宙衛星にも使われている高品質なガラスです。一般的な耐熱ガラスに比べ、衝撃に強く傷がつきにくく、800℃の温度差にも耐えられます。リンナイのデリシアとリッセに採用されています。
ガラストップ
汚れがつきにくく掃除しやすいガラストップ。美しい光沢と透明感、色も多く人気の素材です。強化ガラス採用で耐衝撃・耐久性は高いですが、1か所に強い衝撃がかかった場合まれにヒビが入ることもあります。
ガラスコートトップ
硬質ホーローにガラスコーティングをしたもので、ガラストップより衝撃に強く、ガラストップ同様汚れが落ちやすく、見た目に光沢感があります。リンナイはパールクリスタル、パロマはハイパーガラスコートという名称になります。
ホーロートップ
ホーロートップは鋼板に釉薬を焼き付け塗装したもので、耐久性に優れています。鉄製ですが錆びる心配もありません。どのメーカーも低価格帯のガスコンロに採用されています。
③ 火口数(バーナー口数)を選ぶ
ビルトインガスコンロの口数は3口と2口があります。主流は3口タイプで、低価格のガスコンロから多機能高グレードガスコンロまで広く販売されています。流通数も多いことから値段もこなれており、2口の同機能ガスコンロで比較すると販売価格も安い商品が多いです。
2口は後部バーナーがなく価格帯は中~低価格のものが多いですが、シニア向けの安全に特化したタイプやあえて2口で多機能高グレードのガスコンロも発売されています。
3口コンロは同時に3箇所で調理ができるため、一度にたくさんの調理をするご家庭などにおすすめです。お子様が独立されご夫婦2人になったご家庭などでは、安全機能の高い2口コンロに変えるのもおすすめです。
3口
ビルトインコンロでは主流のタイプ
コンロやグリルの機能やデザイン・色の種類など、バリエーションが豊富
2口
賃貸やコンパクトなキッチン向け
高価格帯はユニバーサルデザインや安全機能に特化した商品が多い
④ オーブンの有無を確認
現在お使いのシステムキッチンにガスオーブンがあるかないかをご確認ください。
ガスオーブンがある:現在使っているガスコンロと同じメーカーの「オーブン接続可能」タイプからお選びください。
ガスオーブンがない:どのメーカーからでも自由にお選びいただけます。
⑤ 機能や安全性、色などから選ぶ
コンロやグリルの機能や安心・安全の機能、掃除のしやすさや天板の色など、お好みの条件からお選びください。